家づくりのコツ

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ままここっと
Vol.10

インナーガレージのある便利な家

雨の日の買物、車内の暑さ寒さ防止、ストレスのない生活を手に入れる!
インナーガレージとは、自動車を格納するスペースを建物の一部に組み込んだ車庫のこと。「車が好きな人が贅沢でつくるものでは?」と思われがちですが、実は、幼い子どもや高齢者のいる家庭にとって、非常に便利なものなのです。
インナーガレージのメリットの一つ目は「建物への出入りがとても楽なこと」。特に、雨や猛暑日など悪天候の日は「あって良かった」と実感することでしょう。買い物帰り、傘を差し、大きな荷物と幼い子どもを抱えて、駐車場から家の玄関まで歩くのはなかなかの重労働です。しかし、家と一体化しているインナーガレージなら、夕立が来ようと、ゲリラ豪雨に襲われようと、心配は無用。扉一つで家の中に入ることができます。
二つ目のメリットは「車内の暑さ、寒さを軽減できること」。温暖化のため、年々、夏の暑さは厳しくなっています。屋根のないカーポートに置いた車は灼熱状態で、すぐには乗り込めないことも度々。インナーガレージに駐車すれば、日陰に置いた車のように、それほど車内温度は上がりません。逆に、真冬に起こりがちな車窓の凍結もインナーガレージでは防止できます。
コストはかかるがそれ以上の便利さがある
ほかにもインナーガレージには、「タイヤやアウトドア用品などを収納できる外物置を建物と一体型でつくれる」「ガレージ上部を部屋や物置などに有効活用できる」、「BBQや子どもプールにも最適」など、メリットがいっぱい。
もう1点、インナーガレージの二面を開口にすれば固定資産税の対象外になるというのも、覚えておいてほしいポイントです。
良いこと尽くめのインナーガレージにもデメリットがあります。それはコスト面。住宅とは別に、カーポートや屋外物置をつくるよりも、インナーガレージをつくる方が割高になります。
また、ゴミや落ち葉などの埃だまりになりやすいというデメリットもありますが、これは履き掃除をすれば良いだけのこと。
住宅のどこにお金をかけるかというのは、その家庭の考え方です。ややコストはかかりますが、それ以上の便利さがあるインナーガレージ。ぜひ検討してみてはいかがでしょう。
※この記事は「子育て情報誌 ままここっと2020年春号」にも掲載されました。