家づくりのコツ

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ままここっと
Vol.03

25年先を考えた素材や間取り

今の見た目だけでなく先々のメンテナンスも考慮
マイホームを新築しようというとき、大切なのは今だけでなく「30年先を考える」という視点です。なぜ25年なのか、それにはいくつか理由があります。
1つはメンテナンスの問題です。当然のことですが、年月と共に家は古くなり、あちこちに手を入れる必要が出てきます。特に、太陽の紫外線を直接受ける外壁や屋根は経年劣化を避けられません。
劣化の速度はみな同じではなく、品質の違いで大きく差が出ます。高品質の素材は高価ですが、25年経ってもメンテナンスは不要。逆に品質が今ひとつの素材は安価ですが、築10~15年でメンテナンス費用がかかってきます。
また、家のデザインによっても外壁の耐久性は変わります。例えば、軒のない家はすっきりオシャレに見えますが、日差しや雨を直接受けるので、外壁の劣化が早いのです。新築時の見た目だけでなく、ぜひ先々のメンテナンスも視野に入れて考えたいものです。
夫婦二人の生活を視野に入れた間取りを
住宅ローンを返済しながら、メンテナンス費用を捻出することは大変です。今は35年の長期ローンを組む人がほとんどですが、私はよくお客様に、「お子さんに費用がかからない小学生までの間に積極的に繰り上げ返済をしましょう。できればローンの10年短縮を目ざしましょう」とアドバイスします。10年短縮すると25年でローン返済となります。その25年間、メンテナンスにお金がかからない家が理想だと思っています。
また、25年先を考えて家づくりをすると間取りの考え方も変わってきます。
25年後には子どもたちが家を離れ、夫婦だけの生活になる家庭がほとんどです。立派な子ども部屋を作るよりも、リビングやダイニング、室内物干場等を充実させる方が賢い選択ではないでしょうか。
※この記事は「子育て情報誌 ままここっと 2017年秋号」にも掲載されました。