ままここっと
Vol.11
これからの住宅に求められるもの
- 新しい生活様式に適応するためには
- 新型コロナウイルス感染症は、これまでの私たちの生活スタイルや思考を大きく変化させました。これからの住宅には次の3つの要素が求められると思います。
1つ目は「新しい生活様式に合った機能」。映画や音楽、趣味など、新型コロナの影響でオンライン化が一気に進みました。この便利さをフルに活用するには、住宅にネット環境をしっかり整備しなければいけません。
また、家の中に菌や汚れを持ち込まないため、玄関ホール付近に洗面スペースを確保することもポイントです。家に入ってすぐ、手洗い、うがいができれば、清潔な生活を保てます。そして、新型コロナに限らず、ウイルス性の病気を防ぐには家の換気も重要になります。住宅を建てるときには、窓を開けたときに家中に空気が流れる窓計画をしっかり立てておきたいものです。
2つ目は「自分の居場所」です。子ども部屋はあるけれど、ママやパパの部屋がない、という住宅は多いものです。今回のSTAYHOMEで、「居場所がなくて、息苦しかった」という声を数多く聞きました。
狭くても、仕切りがなくてもいいのです。例えば階段ホールの一角に、パパの書斎をつくったり、キッチンの横にママコーナーを設置したり。大人が落ち着ける場所、趣味を楽しめる場所を設けることは大切です。
3つ目は「ストレスなくおうち時間を過ごせる工夫」。例えば、適切な収納スペースがあれば物はちらかりません。そして、生活必需品や食料を備蓄するためには従来のパントリーよりも大きいウォークインストックヤードのような見やすく取り出しやすい収納スペースを設けるのも一つの手です。
さらに、家庭菜園スペースや、BBQができるテラススペースなどがあれば、おうち時間はより楽しくなります。すべてを備えるのは難しいですが、これからマイホームをと考える方は少しでも参考にしていただければと思います。 - ※この記事は「子育て情報誌 ままここっと2020年夏号7/1発行」にも掲載されました。