家づくりのコツ

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ままここっと
Vol.13

室内換気の重要性を考えよう

家全体をまんべんなく換気するパッシブ換気
 新型コロナ対策として、冬の室内換気は欠かせません。窓を一日数回数分間、一気に開けるのが好ましいですが、寒い時期には辛いもの。
2003年以降に建築された建物には24時間換気システムの設置が義務化されています。シックハウス症候群や結露発生予防、 CO2濃度低下などを目的に、1時間で室内の半分の空気を入れ替えるというシステムです。これなら窓開けを最小限にとどめることができます。しかし、24時間換気システムにも注意したいことがあります。まず、その方法には3つの種類(第一種~第三種換気システム)があることを知っていますか?

●第一種換気システムは、外気を取り込む「給気」と、室内の空気を排出する「排気」の両方に換気扇を使用するシステム。つまり機械を使って給排気を行うのです。
●第二種換気システムは、給気は換気扇、排気は各部屋に設置された排気口から自然に排出するシステム。
●第三種換気は、排気だけ換気扇を使用し、給気は給気口から自然に取り込まれるようにするシステムです。現在、多くの住宅がこの第三種換気システムを設置しています。

いずれの換気システムも機械を使用しているため、歳月を重ねると壊れますし、まめに掃除をしないと換気の効果が下がります。また、換気扇での換気は局所的になってしまいがちで、どこかに空気のよどみが出ます。

コンクスハウジングが取り入れている「パッシブ換気」は、床下の給気口から外気を自然に取り込みます。それを、床下に設置した温水パイプやエアコンで温めることで上昇し、家全体を暖気で包み込みます。そして、天井裏の排気口から自然に排出するという仕組み。第四種換気システムともいえる新しいスタイルです。
換気扇(機械)を使わないので、壊れない、ゼロエネルギー、メンテナンスフリーと良いこと尽くめ。また、家全体をまんべんなく換気してくれるので、どこに居ても空気がきれいで心地よいのです。
コロナ禍でより注目を浴びている換気。家づくりで真剣に考えてほしいポイントです。
※この記事は「子育て情報誌 ままここっと2021年冬号1/12発行」にも掲載されました。